ブランドの構築で
イノベーションは生みだせるのか?

ブランディングとマーケティングには、密接な関係性があります。
マーケティングは、人や社会のニーズを見極めて「売れる仕組み」をつくる全ての活動です。ピーター・ドラッカーは、「マーケティングの狙いはセリング(売る行為)を不要にすること」と述べています。

ブランディングは、「売れ続ける仕組み」となります。外部環境や消費者・顧客のニーズを先取りし新しい価値を提供し続けることです。そして、市場に提供する商品やサービスを通して、「ある未来像」も提供します。Appleの創業者スティーブ・ジョブズは、iPhone・iTunes・AppStoreなどの製品・サービスを通して、私たちに新しい体験と未来を与えてくれました。

Appleは「テクノロジーによって人々の生活を変える」というブランドアイデンティティを掲げています。ブランドアイデンティティとは、そのブランドを象徴する言葉です。ブランドが企業の場合は、広義の意味で、経営理念・ビジョン・ミッションを表します。Appleのように、ブランドアイデンティティを掲げ、これまでに無い新しい価値を生みだし、顧客に提供することが、イノベーションとなります。

具体的には、ブランドアイデンティティを判断基準として、商品構成の絞り込みや新商品の投入、不要な機能の削ぎ落としや、新しい機能の追加といった既存商品の磨き込みが欠かせません。

さらに、消費者・顧客にブランドへのロイヤリティを高めるために、ブランドアイデンティティに沿った質の高い体験を顧客に与え続けなければなりません。

この体験をブランド体験と呼び、店頭での販売員との接点だけではなく、広告・webサイト、商品そのものの使用感など、あらゆる接点で一貫性をもって設計し管理運用することが重要となります。

意図的に設計した、そのブランドらしい商品やサービスが生み出すブランド体験を通して、顧客にイノベーションを実感させるのです。

次回は、ブランド構築ステップについてBoomingいたします。

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