経営理念とブランドと広報

この3つの言葉には密接な関係があります。経営理念は会社が目指す方向性を示します。しかし、理念でメシは喰えないというように、文章に表しただけでは実現しません。
企業経営の本質は経営理念を追求することです。社内外に経営理念を浸透させ、意図された顧客体験を引き起すことがキモとなり、社内外に向けたコミュニケーション戦略が必要な所以です。
この戦略は企業とその社員、企業と顧客、社員と顧客、商品と顧客などといった多様な接点で双方向に意思を伝達し合う適切なコミュニケーションを発生させることを目的としています。その一翼を担う広報は、社員や顧客、地域住民などのステークホルダーと中長期的に良好な関係性を築くことをゴールとしています。近年では、広報部門が「コーポレート・コミュニケーション」と呼ばれている企業さえあります。継続的な広報活動で顧客との良好な関係性が築けていれば、商品・サービスを購入する際の動機づけ要因にもなります。
ブランディングには、意思統一された情報を発信し続けることが求められていますが、中長期的な広報戦略を持たずに、ステークホルダーとの合意形成をはかるという視点が乏しい日本企業が多くなっています。情報が統一感なく発信されている場合、ステークホルダーに意図的な共通体験を与えられず、最悪の場合、不信感を与える危険性もあります。
ニュースレターや会社案内などの紙媒体、WEB、SNSなどのデジタル媒体、店舗や接客、商品などリアルな媒体などの多様な顧客接点で、経営理念から生まれる意思を共通体験できるように一元管理し戦略的に発信することが広報となります。このように広報には経営戦略を補完する重要な機能があり、企業ブランドを構築する土台ともなります。
次回は、戦略的な情報発信についてBoomingいたします。

関連記事

  1. ブランドの構築でイノベーションは生みだせるのか?

  2. 2018年5月、経産省・特許庁から「デザイン経営」宣言が提言…

  3. ブランド・アイデンティティを具体化する

  4. 小さな会社だからこそ、ブランド戦略

  5. ブランドづくりはファンづくり

  6. ブランドが購買行動につながるしくみ(ブランド認知編)

PAGE TOP